【シーサーのオスとメスの違いは?】意味や左右の位置に決まりはあるの?

【シーサーのオスとメスの違いは?】意味や左右の位置に決まりはあるの? シーサーの置き方・飾り方・意味
【シーサーのオスとメスの違いは?】意味や左右の位置に決まりはあるの?

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シーサーを家に飾ろうとしたとき、

  • 「シーサーにオスとメスって本当にあるの?」
  • 「左右の位置はどっちに置くのが正解?」

という疑問が出てくることがありますよね。

いざ検索して調べてみると、

  • オスは口を開けて災いを追い払う
  • メスは口を閉じて福を逃がさない
  • 正面から見て右側がオス、左側がメスとされることが多い

といった説明が多く出てきます。

一方で、地域や作家によってはシーサーの置き方や位置には厳密な決まりは無く、

実際に沖縄では自由に置かれている、という内容を見かけることがあります。

  • 「でも、間違えたら縁起が悪いのでは…?だって守り神でしょ?」

と不安になっている方に向けて、

この記事では、一般的に「正解とされている考え方」を見ていきながら、

実際にシーサーを家の守り神として迎えている筆者の視点を述べています。

どう受け止めて考えれば気持ち良く納得するのかを解説しています。

シーサーに「オス」と「メス」って本当に存在するの?

シーサーに「オス」と「メス」って本当に存在するの?

シーサーに「オス」と「メス」って本当に存在するの?

1.一般的に言われているオス・メスの区別の仕方について

シーサーのオス・メスについては、

人々が受け継がれてきた内容と現代の解釈が混ざった形で広まった考え方が主流です。

まずは、現在で一般的に「よく知られている答え」をご紹介します。

「オス」のシーサーの特徴

「オス」のシーサーの特徴:口を大きく開いている

「オス」のシーサーの特徴:口を大きく開いている

  • 口を大きく開いている方がオスとされることが多い
  • オスは災いを追い払う役割

「メス」のシーサーの特徴

「メス」のシーサーの特徴:口を閉じている

「メス」のシーサーの特徴:口を閉じている

  • 口を閉じている方がメスとされることが多い
  • メスは福を守り、家内を安定させる役割

一対(オス・メス)の特徴

一対(オス・メス)の特徴:攻めと守りの両方と繁栄

一対(オス・メス)の特徴:攻めと守りの両方と繁栄

  • 一対で置くことで攻めと守りの両方と繁栄を担う存在とされる

これらは観光地の案内板や、工芸品の説明文でも頻繁に使われているため、

現在では「ほぼ共通認識」と言っても良い内容だと思います。

この前提を知っておくことで、

「一般的に何が正解かわからない」という不安はとりあえず解消されます。

2.そもそも「厳密な決まり事」があるわけではない理由

一方で、「絶対にこうであるべき」という決まり事が存在している訳でもありません。

その理由は、沖縄でシーサーという存在が誕生した成り立ちにあります。

  • もともと中国の獅子文化の影響を受けて誕生した
  • 沖縄各地で人々が独自に解釈・造形が発展していった
  • 宗教的な存在として体系化されたものではなかった
  • 沖縄の生活の中の魔除けや守り神として自然に根付いた

つまり、シーサーは厳密な意味での信仰対象「神そのもの」では無く、

沖縄の人々にとって「守り神」として災いを防ぐ役割を託された存在です。

その為、「こう解釈されることが多いです」という共通した理解は存在しても、

教科書的な「絶対に○○すべきです」といった正解が一つだけあるわけではありません。

シーサーのオスとメスに込められた「意味の違い」は?

シーサーのオスとメスに込められた「意味の違い」は?

シーサーのオスとメスに込められた「意味の違い」は?

1.オスのシーサーに込められた意味:「家に近づく魔を追い払う」

一般的にオスとされるシーサーは、口を開けた力強い表情で作られていることが多く、

外に向かって家に入ろうとする魔を威嚇する存在として解釈されます。

  • 外から来る「災厄」や「悪意」を威嚇し、追い払う
  • 家全体や店を守る門番のような役割
  • 「魔除け」「厄除け」の象徴
  • 外敵に対して結界を張り「ここは守られている」と示す存在

沖縄の家の玄関や門、屋根の上に口を開けたシーサーが置かれることが多いのも、

これらの役割をイメージすると想像がしやすいと思います。

沖縄の家の屋根の上で口を大きく開けたシーサー

沖縄の家の屋根の上で口を大きく開けたシーサー

「家に入ってくる悪いものを追い払う」

この役目を担うのがオスと理解すると分かりやすいです。

2.メスのシーサーに込められた意味:「家から福を逃がさない」

一方でメスとされるシーサーは、口を閉じた状態のものが多く、

家の中の福を逃がさず内側を守る存在として語られることが多いです。

  • 家に入ってきた「福」や「良縁」を逃がさない
  • 家庭内の安定や調和を象徴する
  • 穏やかで包み込むような役割
  • 家族や暮らしを静かに見守る存在

オスが「外向きの攻め」だとすれば、メスは「内向きの守り」と言えます。

この二体が並ぶことで、外からの魔を追い払い、家の内を整えるという状態が生まれる、

このような説明をされることが多いです。

シーサーの「口の形」を見て阿吽(あうん)の意味が分かる?

シーサーの「口の形」を見て阿吽(あうん)の意味が分かる?

シーサーの「口の形」を見て阿吽(あうん)の意味が分かる?

1.口を開けているシーサーの解釈

口を開けているシーサーは、見た目にも力強く、初めて見る人にも印象に残ります。

この形については、以下のように説明されることが一般的です。

「阿(あ)」の口=始まりを表す

  • 邪気を飲み込む、追い払う
  • 声を上げて威嚇する存在
  • 能動的に働く守り神

一言で言えば「入ってくるものを防ぐ役割」を「阿(あ)」のシーサーが担っています。

シーサーの口の形が阿(a)と「最初に発する音の形」をしているのが特徴です。

※「阿(あ)」=「口を開けているシーサー」=「オス」というのが一般的に多い

2.口を閉じているシーサーの解釈

口を閉じているシーサーは、

穏やかで落ち着いた表情をしているものが多く、見る人に安心感を与えます。

「吽(うん)」の口=終わり・完成を表す

  • 福を口の中に留める
  • 静かに見守る存在
  • 受動的な守りの象徴

一言で言えば「すでにあるものを守る役割」を「吽(うん)」のシーサーが担っています。

シーサーの口の形が吽(hum)と「最後に発する音の形」をしているのが特徴です。

※「吽(うん)」=「口を閉じているシーサー」=「メス」というのが一般的に多い

3.阿吽(あうん)=「全てを受け止め、全てを閉じる」という概念

この阿吽(あうん)という言葉は、

仏教・インド哲学に由来しており、サンクリット語の音声概念を漢字化したものとされています。

意味合いとしては「始まりから終わりまで」という概念を一対の音で表した言葉です。

その概念をシーサーに落とし込んだ時に、

  • 「阿(あ)のシーサーオスが口を開いて魔を追い払い、吽(うん)のシーサーメスが口を閉じて福を守る」

という風に阿吽(あうん)が持つ意味をシーサーの「口の形」で表現されるようになり、

この対比が、「オス・メス」の区別や見分け方として語られてきました。

シーサーを置く際の左右の配置についての定番の置き方は?

シーサーを置く際の左右の配置についての定番の置き方は?

シーサーを置く際の左右の配置についての定番の置き方は?

1.一般的に広まっているシーサーの左右の配置について

ここも多くの方が悩むポイントですが、

一般的にもっとも多く説明されている配置は以下の内容です。

  • 正面から見て右側に口を開けたオス
  • 正面から見て左側に口を閉じたメス
  • 人が家の外から見たときの左右で判断する

この配置は、中国の石獅子やタイ・ラオスのシンハ像の配置と同じ考え方に基づいています。

左:中国の石獅子/右:タイ・ラオスなどのシンハ像

左:中国の石獅子/右:タイ・ラオスなどのシンハ像

観光施設や案内資料でも、先ほどの説明がされていることが多いため、

「迷ったらこれにしておけば良いだろう」と言える定番の配置と言えます。

2.左右が逆でも問題はないのか?

一方で、「左右が逆だと縁起が悪いのでは?」と不安になる必要はありません。

  • 沖縄の古い家屋では左右が固定されていない例も多い
  • 作家が意図的に左右非対称で作る場合もある
  • 家の構造や置き場所の都合で逆になることもある

重要なのは、オス・メスが「一対」として大切に置かれているかどうかです。

沖縄の家で定番の位置と逆に置かれているシーサー(左:オス/右:メス)

沖縄の家で定番の位置と逆に置かれているシーサー(左:オス/右:メス)

沖縄では自由に置かれている印象ですが、

左右の置き方に神経質になりすぎて、置くこと自体がストレスになるのであれば、

本来の「守り神」としての意味から離れてしまうので定番の置き方で良いと思います。

シーサーの「置く場所」はどう考えるべきか?

シーサーの「置く場所」はどう考えるべきか?

シーサーの「置く場所」はどう考えるべきか?

1.玄関・屋外に置く場合の考え方

シーサーを置く場所として、昔から定番なのが玄関や門、ベランダなどの屋外です。

これは「外からの災いを防ぐ」という「魔除け」としての役割に期待されている印象を受けます。

一般的に説明される考え方を整理すると、以下のようになります。

  • 玄関や門は外部と内部の境界にあたる
  • 災いや悪い気は外から入ってくると考えられてきた
  • そのため、外向きに守る存在として配置される
  • オス・メスを一対で並べ、結界のような役割を持たせる

こうした説明は、観光案内や工芸品の解説でも多く見られます。

家の玄関に盛り塩と一緒に置かれているシーサー

家の玄関に盛り塩と一緒に置かれているシーサー

「シーサーは外に置くもの」と言われる背景には、こうした考え方があります。

2.室内に置いても問題ないのか

一方で、現代の住宅を見てみると、

  • 「屋外に置くスペースがないんだけど…?」
  • 「室内インテリアとして楽しむのはダメなの?」
  • 「家の中に守り神として居て欲しいのに…」

という方も少なくありません。

結論から言えば、室内に置いても問題はありません。

  • 現代ではインテリア性を重視したシーサーも多い
  • 守り神としての意味は場所によって消えるものではない
  • 実際に室内に置かれている例も非常に多い
  • 自分の目が届く場所の方が、気持ちを込めやすい

「外に置かなければ意味がない」というのは、あくまで一つの解釈に過ぎません。

昔とは違い今の時代では室内に置くのは自然となっておりインテリアの一部も担っています。

部屋のラック(棚)の上に飾られた青白シーサー

部屋のラック(棚)の上に飾られた青白シーサー

収納棚の上に観葉植物と飾られている黒いシーサー

収納棚の上に観葉植物と飾られている黒いシーサー

和室に座布団を敷いて置かれた黒いシーサー

和室に座布団を敷いて置かれた黒いシーサー

オスとメスが仲良くおんぶしている金のシーサー

オスとメスが仲良くおんぶしている金のシーサー

これらはほんの一例で、今やシーサーは室内にも自然に置かれるようになっています。

大切なのは、自分の生活空間の中で、納得できる形で迎え入れているかどうかです。

シーサーを「一体だけ」で置くのは本当は良くないの?

シーサーを「一体だけ」で置くのは本当は良くないの?

シーサーを「一体だけ」で置くのは本当は良くないの?

1.一体置きに対する一般的な見解

シーサーは「一対で置くもの」というイメージが広がっているため、

一体だけ置くことに「本当に良いの?」と不安を感じる方もいると思います。

一般的に言われる考え方としては、

  • 本来はオス・メス一対で役割を分担する
  • 片方だけだと意味が欠けるように感じられる
  • 贈答用や観光地では一対が基本とされている

こうした説明があるのは事実です。

そのため、「可能であれば一対が望ましい」という表現が多く使われます。

2.「一体でも問題ない」と考えられる理由

一方で、沖縄の実生活の中では一体だけのシーサーも数多く見られます。

  • もともと屋根の上に単体で置かれていた例は多々ある
  • 作家作品では一体完結の造形も多い
  • 一体に強い愛着を持って迎えるケースもある
  • 役割を明確に意識しすぎない方が自然な場合もある

このように「一体だから意味がない」ということはありません。

沖縄には一体で置かれているシーサーはよく見かけます。

沖縄の家の屋根の上に一体で置かれているシーサー

沖縄の家の屋根の上に一体で置かれているシーサー

沖縄のゆいレール牧志駅前にいる「さいおんうふシーサー」2011年9月完成(町のシンボル)

沖縄のゆいレール牧志駅前にいる「さいおんうふシーサー」2011年9月完成(町のシンボル)

沖縄の読谷村にある日本最大級の巨大なシーサー「残波石獅子」1985年頃制作(中国との交易を記念)

沖縄の読谷村にある日本最大級の巨大なシーサー「残波石獅子」1985年頃制作(中国との交易を記念)

作家さんが販売しているシーサーでも「一匹物」として制作されている事例もあります。

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風水シーサーの置物|オリジナルブランドdatta.のシーサーの通信販売|陶器製のインテリア、屋根の上に置く歴史あるシーサーやシンプルモダンに玄関やエントランスに飾るおしゃれなデザインまで種類豊富。

むしろ、自分がそのシーサーにどんな役割を託しているか?の方が重要です。

オス・メスが「分からない」シーサーの場合はどうする?

オス・メスが「分からない」シーサーの場合はどうする?

オス・メスが「分からない」シーサーの場合はどうする?

1.判別できないオス・メスの造形は無理に区別しない

最近では、

  • メスの口が少し開いているようにも見える
  • 表情や口の形を見てもどちらにも取れてしまう
  • あえてオス・メスを強調していない

といったシーサーも良く見かけます。

こうした場合、無理にオスとメスの区別しようとする必要はありません。

  • シーサーには性別を意識していないものもある
  • 見る人の解釈に委ねる造形も多い
  • 意味を固定しないことで自由度が生まれる

「これはオスとメスどっちなのだろう?」と悩み続けるより、

「この表情が好きかも」「この雰囲気が心地良いんだよね」という感覚を大切にして問題ありません。

メス(左)のシーサーの口が少し開いている白いアートな雰囲気がある一対のシーサー

メス(左)のシーサーの口が少し開いている白いアートな雰囲気がある一対のシーサー

2体とも口を開けている一対の赤いシーサー

2体とも口を開けている一対の赤いシーサー

どうしても明確にオスとメスの区別が付いている方が良いという場合は、

誰の目から見ても分かりやすい表情や口の形をしているものが良いと思います。

明らかに表情で分かるオスメス一対の素焼きシーサー

明らかに表情で分かるオスメス一対の素焼きシーサー

2.阿吽(あ・うん)の考えを重視するなら分かりやすい表情

前提として、シーサーを「オス・メスという枠で見ない」という選択も十分にあり得ます。

シーサーを自宅に置く時点で

  • 守り神として迎えたい
  • 空間の象徴として置きたい
  • 沖縄文化が好きだから飾りたい
  • 家を見守る存在として居て欲しい

これらは、どれも間違いではありません。

一方で、「阿吽(あ・うん)の考えが分かりやすくシーサーに表現されたものが良いな」と考える場合は、

阿吽(あ・うん)の造形が分かりやすいオスメス一対の黒いシーサー

阿吽(あ・うん)の造形が分かりやすいオスメス一対の黒いシーサー

大きく口を開けているオスと口を閉じているメスの一対のシーサーを迎え入れるのが良いと思います。

まとめ

ここまで、一般的に認識されている「正解とされる考え方」を整理しながら、

実際に守り神としてシーサーを家に置いている筆者の意見も書いてきました。

シーサーは、「正しく置いたかどうか?」よりも「どう置きたいか?」だと思います。

  • 一般的な配置や意味を知っておくことは大切
  • しかし、それに縛られすぎる必要はない
  • 自分の生活や感覚に合っているかが最優先
  • 大切に思えるかどうかが一番の基準で良い

オス・メス、左右の配置、口の形や見分け方など色々ありますが、

それらはすべて、シーサーと向き合うための入り口や判断材料に過ぎません。

どうしても不安になったときは、

  • 「そのシーサーを大切に迎え入れていると感じるか?」
  • 「実際に置いてみて気持ちが心地良く感じているか?」

これらの原点に立ち返ることで、シーサーに対する迷いや不安は軽減されます。

それで十分、シーサーはあなたの暮らしの中で、静かに役割を果たしてくれるはずです。

また、シーサーを迎え入れる際は作家さんのシーサーを見るとテンションが上がります。

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写真をたくさん見ていくと自分の中で「好きなシーサーがどれか?」が浮かび上がってきます。

作家さんのシーサーは細部の作りや質感が全然違うので守り神として迎え入れたくなると思います。

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