沖縄の特産品として古くから親しまれているちんすこう。ほろほろっとほどける食感と素朴な味わいが人気を集めていますよね。
そんなちんすこうが「体に悪いのでは？」「ラードと砂糖のかたまり」「カロリー高いし太るの？」などのよくない噂があるようで…!?
実際は体に悪いのか、原材料名や成分、カロリーなどとあわせて調査してみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ちんすこうは体に悪い？原材料は何を使ってるの？
ちんすこうは体に悪い？原材料は何を使ってるの？
結論から言うと、ちんすこうは体に悪い危険な食べ物ではありません。
しかし注意した方が良い点もあるので、ちんすこうに使われている原材料とともにその理由を解説していきます。
新垣ちんすこうと雪塩ちんすこうの2社の場合
沖縄土産で有名な2大ちんすこう、新垣ちんすこうと雪塩ちんすこうの2社の原材料名をそれぞれチェックしてみると、
食品表示法により原材料名は使用している量の多いものから順番に書かれています。上記からも分かるように、ちんすこうはラード・砂糖・小麦粉が主成分となっています。
原材料に入っているラードが体に悪そう、カロリーが高そう、という悪いイメージがあるのかもしれません。
ちんすこうはラードと砂糖を多く使っているの？
ちんすこうはラードと砂糖を多く使っているの？
各社のちんすこうにラードや砂糖がどのくらい入っているのか、具体的な量の記載はありませんでした。
ただ、大手料理レシピサイトによると一般的なちんすこうは、ラード：砂糖：小麦粉の割合が1：1：2ということが分かりました。
ちんすこう1個が20gとしたら、ラードと砂糖が全体の半分10gを占めているという計算になります。
一見多いように感じますが、バターやショートニングなどを使ったクッキーとそんなに比率は変わらないのかな、という印象です。
一体ラードって何？なぜちんすこうに使っているの？
ラードは豚の背脂などから作られる油脂のことで、料理にコクやうま味をプラスしてくれます。植物油に比べ酸化しにくいことから、揚げ物などにも多く使われています。
でもお菓子ならバターやマーガリンもあるのになぜラードを使っているの？と不思議に思いますよね。
実は沖縄ではラフテーやミミガ―など古くから豚肉が多く食べられていたため、豚脂が豊富にありました。
そのため料理はもちろん、ちんすこうやサーターアンダギーなどお菓子にもラードを使用してきた背景があるんです。
ラードは体に悪い？危険な食べ物？
結論から言えばラードは体に悪い危険な食べ物ではありません。
ラードは動物性脂肪ですが、サラダ油やオリーブ油などの植物性脂肪の方がヘルシーだと思っている方が多いのですが、むしろ近年の研究では後者の方が生活習慣病になるリスクが高いとされています。
「かつてはコレステロールが動脈硬化や心疾患の原因であるとされ、ラードやバターなどの動物性脂肪はコレステロール値を上げるから悪玉、ゴマ油やオリーブ油などの植物油に含まれるリノール酸はコレステロール値を下げるから善玉というのが定説でしたが、最近は植物油が糖尿病や動脈硬化などを引き起こす可能性が指摘されています」
植物油の製造過程で生成されるトランス脂肪酸については、農林水産省がホームページで「日常生活でとりすぎた場合には生活習慣病になる可能性が高くなる」などと注意を促している。
引用元：https://www.news-postseven.com/archives/20161030_459761.html
植物油の方が健康的というイメージはもう過去のものだったなんて…と筆者も驚きました。
ちんすこうのカロリーは高い？
ちんすこうのカロリーは高い？
ちんすこうのカロリーは1個あたり約20gで約103kcalです。
おおよそクッキー1枚（11.25g）で48kcal、ビスケット1枚（9.15g）33kcal程度。
ちんすこうのカロリーはやや高めとなっています。それもそのはず。なぜならラードが入っているからです。
大体ですがラードは大さじ1（12g）で約113kcal。バターは大さじ1（12g）で約89kcal、マーガリンは大さじ1（12g）で約91kcalです。
高カロリーなラードが入っているため、ちんすこうはややカロリーが高いですが、濃厚な味わいなので1個で結構満足します。
個人的には、カロリーのことを考えると一度に3個以上を食べるのは考えた方が良いと思います。
せっかく美味しいちんすこうは食べ過ぎに注意すれば…問題なし?!ですね。
まとめ
ちんすこうはラードと砂糖が多く入っている為ハイカロリーですが、食べ過ぎなければ体に悪くありません。
長寿大国でもある沖縄の伝統菓子。独特で濃厚な味わいのちんすこうをぜひ安心して食べてみて下さいね。
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