沖縄にしかいない生き物というとヤンバルクイナやイリオモテヤマネコが有名ですが、実は魚や甲殻類・貝類にも沖縄だけにしか生息していないものがいるんです!
今回はそんな沖縄にしかいない魚や甲殻類・貝類について調べてみました。
美ら海水族館で観ることができるかどうかも併せて調べてみましたので、魚好きさんや生き物好きさんは是非チェックしてみてくださいね。
ギョギョギョ!沖縄にしかいない魚って?美ら海水族館で観られる?
沖縄にしかいない魚は?
トカゲハゼ
日本では沖縄でしか見られないハゼ科の淡水魚です。
トビハゼやムツゴロウに似ていますが大きな鎌状で5棘の第一背びれを持っており、下あごに1列のひげがあるのが特徴。体は細長く、体長は約10センチほど。
沖縄県中城湾の泥干潟に生息しており、環境省のレッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されています。
絶滅の危険性が高い為、かなりレアとなっているんです。
トカゲハゼの繁殖期にはおもしろい行動も見られるようで、
ふられたオスは「ポカーン」 トカゲハゼ“絶対に負けられない”恋のバトル
国内では沖縄本島の中城湾と大浦湾だけに生息し、絶滅の恐れがあるハゼ科の魚、トカゲハゼが繁殖期を迎えている。南城市の佐敷干潟では14日、雄が直立やひねりを加えたジャンプでアピールする求愛行動が観察できた。
2匹の雄が激しく争う場面も。「絶対に負けられない戦い」に夢中の雄たちを横目に、雌がぷいっと去っていき、振られた雄が口をあんぐりと開けたまま取り残されるユーモラスな姿も見られた。
引用元:沖縄タイムス
運が良ければこんなかわいい行動も見られるかも?!
▼instagram トカゲハゼの写真
▼instagram 沖縄県南城市のマンホールに描かれたトカゲハゼの写真
キバラヨシノボリ
沖縄の西表島に生息するハゼ科の淡水魚。目の前端から口先にかけ赤褐色の一本の斑紋があり、成熟した雌は腹部が黄色になります。
ちょっと派手目のお顔が可愛らしい魚です。
体長は約5センチほど。滝の上にいることが多く、流れのある場所より流れのない止水部を好むようです。
キバラヨシノボリは環境破壊や外来種の影響などにより、環境省レッドリストで絶滅危惧IB類に指定されています。
▼instagram キバラヨシノボリの写真
トカゲハゼやキバラヨシノボリは美ら海水族館で見ることはできる?
残念ながら美ら海水族館でトカゲハゼやキバラヨシノボリを見ることはできないようです。
トカゲハゼは中城湾、キバラヨシノボリは西表島などで運よく見かけたという声がありました。
美ら海水族館でしか見ることのできない魚には「ジャイアントマンタ」がいます。
健康上の理由からしばらく展示されていなかったのですが2020年6月より展示が再開されました。
▼instagram ジャイアントマンタの写真
沖縄にしかいない甲殻類って?美ら海水族館で観られる?
沖縄にしかいない甲殻類は?
オキナワオオサワガニ
サワガニ科に属する甲殻類。沖縄本島に分布する固有種で、国内最大級のサワガニなんですよ。
山地の渓流やその付近で見ることができます。甲幅は約5センチほど。
背の表面は滑らかで光沢があります。
体の色は緑褐色・褐色・灰褐色と種類豊かです。こちらは環境省レッドリストの絶滅危惧II類に指定されています。
▼instagram オキナワオオサワガニの写真
ムラサキサワガニ
サワガニ科に属する甲殻類。石垣島に生息する固有種です。山間の湿地で季節問わず見ることができます。
甲幅約4センチほど。
名前の通り体が濃い紫色なのが特徴ですよ。
奄美大島から八重山初頭にかけ周辺の島々に生息している「オオサワガニ」類は、かつては同種とされていました。
しかし、最新の研究では島ごとに別種というほど細分化されているようです。
こちらは環境省レッドリストの準絶滅危惧に指定されています。
▼instagram ムラサキサワガニの写真
美ら海水族館で見ることはできる?
オキナワオオサワガニは美ら海水族館で見ることができますよ!
沖縄の淡水域に生息する生き物を集めたエリアで展示されているので、是非チェックしてみてくださいね。
ムラサキサワガニは石垣島など山間の湿地で季節を問わず見かけることができるそうです。
沖縄にしかいない貝類って?美ら海水族館で観られる?
沖縄にしかいない陸産貝類に注目!
陸産貝類という言葉はあまり聞き慣れない言葉かもしれません。
サザエやハマグリなどは海の貝、タニシやシジミなどは川や池の貝ですが、カタツムリやナメクジをあわせたものを陸産貝類と呼びます。
沖縄の方言でカタツムリは「ちんなん」と呼ばれており、沖縄には固有種のちんなんがたくさん生息しているんですよ。
リュウキュウヤマタニシ
ヤマタニシ科の陸産貝類。沖縄本島北部のみに分布しています。殻の大きさは3センチほど。
こちらは環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
▼twitter リュウキュウヤマタニシの写真
リュウキュウヤマタニシ 他。 pic.twitter.com/x0xzuYbVW4
— 吉良吉影 (@J12z0D2nLOILKlU) June 27, 2020
オキナワキセルガイ
キセルガイ科の陸産貝類。沖縄本島南部や本部半島にある石灰岩地に分布。
殻の大きさは3センチほど。環境省レッドリストの準絶滅危惧に指定されています。
▼instagram オキナワキセルガイの写真
イトマンケマイマイ
オナジマイマイ科の陸産貝類。イトマンマイマイと呼ばれることも。沖縄諸島に分布。殻の大きさは2センチほど。
比較的状態の良い林に生息しています。環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
▼twitter イトマンケマイマイの写真
雨上がりの久米島の森。そーっと覗いて見てごらん♪。イトマンマイマイ?。厚みが無く、押しつぶしたそろばん玉みたいな形。 pic.twitter.com/OwgUyduNfm
— エビ屋 (@desuebi1) May 11, 2013
ヤンバルマイマイ
ナンバンマイマイ科の陸産貝類。やんばる(山原)と呼ばれる沖縄本島北部の大自然が多く残るエリアのイタジイ林のみに生息しています。
殻の大きさは3.5センチを超える大型です。環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
▼instagram ヤンバルマイマイの写真
美ら海水族館で見ることはできる?
残念ながらこれら陸産貝類は美ら海水族館で見ることはできません。
ネットで探してみるとやんばるの森探検ツアーなどガイドさんが付き、森を探索しながら生き物について教わることのできるプログラム(http://www.atabii.jp/?p=94)もありましたのでご参考に。
沖縄にしかいない魚や甲殻類・陸産貝類まとめ
いかがでしたでしょうか?沖縄にしかいない魚や甲殻類・貝類はどれも個性的。また、絶滅危惧種として指定されているものばかりで、かなり希少となっています。
美ら海水族館で見られるものは今回挙げた中ではオキナワオオサワガニだけでしたが、湿地や森林を巡って探してみるのも楽しそうですよね。
新たな沖縄の魅力を発見できるかもしれません!
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